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グループ展「ささやかな膜」
2022.3.16-20
出展作家: 大石菜月 高見知沙 鶴優希 若林ほのか 渡辺ミリ
企画、テキスト:渡辺ミリ
物理的に、社会的に、精神的に、現在この世界にはさまざまな差異や境界があります。
それは、人々をアイデンティファイする一方で、その空間・思考を狭める可能性も持ち合わせています。しかし私たちはたいてい、それを視認することはできません。
本展では、多くの場合透明であるそれを「膜」と形容しました。
人それぞれ、見えているものは異なります。我々が目を凝らし、個別の空間の揺らぎや光の屈折を感じ取ることができれば、決して同一になれない他者と自己の間にある膜に触れることができるかもしれません。
例えばパンデミックの中で
例えば人と人の関わりの中で
例えばあなたの心の中で
膜は私たちに、その実在をささやきます。
手前左:
鶴優希《仏壇の花》2022
手前右:
若林ほのか《浮遊する孤島》2022
奥:
渡辺ミリ《まっすぐに触れていることによってまっすぐに触れている》2022
手前:
大石菜月《隣人》2022
奥:
高見知沙《ラーメンとスプーン》《ピザの箸》2022
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